2022年令和4年度の宅建士試験(コロナ禍)はどうなる?!
宅建士受験。独学で1番最初にやったこと
の続きになります。
ここでは、コロナ禍とコロナ危機後に焦点を当ててみます。あまり考えたくはない事象ですが、日本では2020年から新型コロナウイルスが流行しはじめ、ほぼ2年以上経った現時点2022年2月21日でさえコロナ危機が完全に収束するような兆しが見えて来ていません。
自宅で過ごすような時間が増え、世界的経済危機の状況の中、コロナ危機前の普段の生活、元通りの生活に戻っていません。
宅建試験においては2020年令和2年度、2021年令和3年度とコロナウイルス対策として1年度に2回試験が行われるという特別措置が執られている事は皆様もよくご存知の通りだと思います。
2022年令和4年度の宅建士試験は、果たしてどうでしょうか。
〜不動産適正取引推進機構HPより抜粋〜
令和3年度宅地建物取引士資格試験の12月試験実施について(令和3年8月27日)
令和3年6月4日付官報の公告第2でお知らせしているとおり、以下の都道府県については、令和3年10月17日(日)に加え、令和3年12月19日(日)に試験を実施します。
北海道、埼玉県、千葉県、東京都、大阪府、広島県、沖縄県
なお、すべての受験申込者の方に、「試験会場通知」(10月試験の方)又は「12月試験の通知」(12月試験の方)をはがきでお送りしました。
8月30日までに届かない場合は、各都道府県の協力機関に必ずお問い合わせください。
今後も、令和3年度宅建試験に係る情報について、当ホームページにおいて公表する場合がありますので、当ホームページの情報を御確認願います。
となっており、7都道府県において2回試験がなされています。
このことをどう捉えるか?で今後の合否に少なからず影響します。その理由は以下に記します。
令和3年度の合格判定基準を見ると、10月試験と12月試験共に50問中34点となりました。
令和2年度の合格判定基準を見ると、10月試験は38点、12月試験は36点となっています。
参考:近年の宅建試験の合格率、合格点の推移
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格点 |
令和2年(10月実施分) | 168,989人 | 29,728人 | 17.6% | 38点 |
令和元年 | 220,797人 | 37,481人 | 17.0% | 35点 |
平成30年 | 213,993人 | 33,360人 | 15.6% | 37点 |
平成29年 | 209,354人 | 32,644人 | 15.6% | 35点 |
平成28年 | 198,463人 | 30,589人 | 15.4% | 35点 |
平成27年 | 194,926人 | 30,028人 | 15.4% | 31点 |
平成26年 | 192,029人 | 33,670人 | 17.5% | 32点 |
この結果には、様々な事柄が重なっています。まずは、民法大改正とコロナ禍がほぼ同じ時期になってしまったこと。これは大きい。令和2年度の宅建試験は、コロナ禍によって2回にわたって試験を実施しなければならなかった最初の年でもあります。その頃、試験を出題する側の試験委員は何を考えていたのでしょうか?それを紐解く必要があります。初めに考えられる事は2回にわたって試験をしなければならない、その2つの試験の難易度を等しく分け隔てなく平等にすることに試験出題者側は重きを置いていたのではないでしょうか。その結果、大改正のあった民法においては易しく平易にする必要があり、結果、令和2年度10月試験における合格判定基準点が38点と高騰したものと思われます。また厳密には出題ミスがあったため37点をとっているのにもかかわらず1点差に泣き不合格となってしまった受験生の悲しみや葛藤も見過ごす訳にはいかないでしょう。これを踏まえると令和3年度の2回の試験は難易度において、ほぼ同レベルだったと言えそうです。
他方、2021年令和3年度における10月試験と12月試験の合格判定基準点は、同じ34点となったことでおそらく出題者側の試験委員は安堵したことでしょう。
両年度を平均すると、(37 + 34)÷2=35.5点となり、今年度、この数字を試験委員は少なからず意識するはずです。
ただ、この1年度に2回試験があると言う事はコロナ禍での特別措置ですから、コロナ危機が収束した後は無論1年に1回の試験に戻ることになるでしょう。
そうなると、お気づきの読者さんもおられるとは思いますが、1年度に試験が2回ある今の方が公平に試験問題を作らなければならないので比較的問題が易しくなる傾向があり、受験生にとって有利となります。しかしながら、合格判定基準が変動するので、結果として合格判定基準は36点以上の高い合格判定基準になりやすいと言えます、ですから受験生の大半が正解する問題基本的な問題を落としてしまっては合格しにくい事となります。
逆を言えば、通常通りの1年に1回の試験に戻ったときには現時点より試験問題は難しくなることでしょう。
ですから、今がチャンスなのです。
私インダスは、宅建受験生にとって、とにかく私のように4年間も費やして欲しくはない。1回でも早く合格してその後の時間を有効に使ってほしい。
その一点に尽きます。
私が尊敬する宅建士受験界の恩師にも言われましたが「1点差で不合格になることがないように」との事でした。
とにもかくにも合格判定基準点が毎年変動すると言う事は、今年度の宅建試験においても変わらないと思うので、絶対合格を目指す方が、私のように1点差で不合格になるという事態を回避するためにも、圧倒的な点数の差で勉強を進めることが肝要と言えそうです。
今日も皆さまに良き日でありますように。インダスより。